大人ニキビ・生理前ニキビにベビーパウダーは効くのでしょうか?
ニキビ予防にベビーパウダーを使うと治りやすくなると言われています。
しかし一方で、ニキビ肌に使用するとダメという意見があります。
どちらが本当なのでしょうか?
なお、ベビーパウダーという商品はありません。
ベビーパウダーは、赤ちゃんのあせもやおむつかぶれ予防を目的にしたパウダーの総称です。
【結論】大人ニキビ・生理前ニキビに対するベビーパウダー効果
<結論>
ベビーパウダーには殺菌作用や炎症をおさえる効果はありませんので、ベビーパウダーで大人ニキビ・生理前ニキビが改善することはありません。
逆に、お風呂から上がってスキンケアをしないままベビーパウダーをぬると、ベビーパウダーの成分が毛穴に入り、大人ニキビ・生理前ニキビが悪化する可能性があります。
じゃあ、スキンケアをしてからベビーパウダーをぬれば良いかというと、そうでもないようです。
口コミをみてみましょう。
調べたのは、「ジョンソン ベビーパウダー」、「資生堂ベビーパウダー(プレスド)」、「ピジョン 薬用固形パウダー」、「ピジョン 薬用ベビーパウダー」です。
一方で、ニキビに効果があったという口コミもあります。
「良くなった!」、「治った!」という口コミを見ると、「やってみようかな」という気になりますよね。
しかし、ニキビの状態は人それぞれですので、たまたまベビーパウダーがその人のニキビの状態に合ったので良くなったのではないかと思うくらいがよいでしょう。
あるいは、ベビーパウダーではなく、他のケアをしていて、それのおかげで治ったのではないかと思っておきましょう。
ベビーパウダーの主成分と働き
ベビーパウダーの主な原料は、タルクとコーンスターチです。
タルクは、滑石(かっせき)という天然石を粉末にしたものです。
このタルクが汗を吸い取り蒸発させますので、蒸れをおさえる作用があります。
コーンスターチは、トウモロコシからつくられたデンプンです。
コーンスターチは、顔表面の皮脂や汗を吸収する働きがあります。
また、肌が乾燥してくると水分を放出しますので、保湿効果が期待できます。
タルクとコーンスターチは、大人の化粧品にも配合されている安全な成分です。
【まとめ】ベビーパウダーの働き
・汗を吸い取り蒸発させ、蒸れをおさえる。
・顔表面の皮脂や汗を吸収する。
・肌が乾燥してくると水分を放出する。
タルクの大きさと毛穴の大きさ
タルクの大きさは、0.01mm(10μm)以下です。
通常の毛穴の大きさは、約0.2mmです。
これからしても、容易にタルクが毛穴に侵入できることがわかります。